骨端症
- 運動していたら膝に痛みが出てくる
- 足がいたくて歩くのがつらい
- 運動していなくても違和感がある
- 子どもが運動しているとふしぶしの悩みが出る
- 説明されたがいまいちピンとこない
「骨端」というのは名前のとおり”骨の端っこ”の部分を指します。
骨のすべてが成長して伸びるわけではなく、この骨端にある軟骨が増えて硬くなることで骨がどんどん縦に伸びて成長していきます。
また、骨端は成長期(小学生~高校生くらい)まではありますが、終盤になると骨端自体が硬くなって骨と同化します。
子どものころはぐんぐん身長が伸びて、大人になるにつれて身長があまり伸びなくなるのは、この骨端があるかないかの違いなのです。
体が成長していくために必要なこの骨端が、何らかが原因で障がいをきたすものを「骨端症」とよんでいます。
骨端症の種類|富山市 ゆめたか接骨院
この骨端症には痛い場所によってさまざまな種類があります。
代表的なものを6つ挙げていきます。
1、ペルテス病…股関節
股関節は骨盤と太ももの骨で構成されています。
そのうちの太ももの骨の1番上の部分に血液がいかなくなり、壊死してしまうのがペルテス病です。
股関節の痛みと痛みをかばう歩き方が特徴で、原因はいまだに不明なままです。
2、オスグッド・シュラッター病 …膝の皿の下
太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)が硬い状態で運動などをすることにより、膝の皿の下にある骨を引っ張って損傷を起こします。
膝の皿の下の痛みと動かしたときの痛みがあり、太ももの前の筋肉の硬さが原因です。
3、踵骨骨端症、セーバー病、セイバー病…かかと
かかとにくっつくアキレス腱がかかとの骨を引っ張ることにより起こります。
かかとの痛みや、かかとをつくと痛みがあるためにつま先で歩くことがあります。
親御さんはお子さんがつま先立ちで歩いているかどうか注意して見てください。
アキレス腱とつながるふくらはぎの筋肉の硬さが原因であることが多いです。
4、月状骨軟化症、キーンベック病…手首
手のひらを自分に向けた状態で、手首のシワよりも上に痛みがある場合が多いです。
手首の痛みや動かしづらさ、握力低下が現れます。
手首の使いすぎ、または繰り返し怪我したことによって血流が悪くなり、手首の骨(月状骨)が柔らかくなって潰れてしまうことが原因です。
5、ケーラー病、第1ケーラー病…足の甲やや内側、土踏まず
足の甲~土踏まずの間にある舟状骨という骨が壊死することによって発症します。
足の甲の痛みと、痛みを避けるために足の外側を地面につけ、かばった歩き方をするのが特徴です。
靴の中敷きなどで痛みを緩和すれば回復しやすくなります。
6、フライバーグ病、第2ケーラー病…足の人差し指の付け根
足指の付け根にある骨(第2中足骨)の頭の部分が壊れてしまうことによって起こります。
付け根部分に腫れや歩いた時の痛み、つま先立ちなど負荷がかかったときの痛みがあります。
原因は明らかではないとされていますが、骨の頭部分に血液がいかなくなった、またはストレスからくる骨折によっての壊死、といわれています。
その他、
ショーウェルマン病(背中・腰の骨)
カルベ椎体(背骨)
パンナー病(肘の外側)
ブロート病(膝の内側)
などあります。
施術方法は?|ゆめたか接骨院
上記の原因を分析すると大きく2つに分かれます。
①身体が未発達のまま運動などをして負担がかかったために、骨端へ血液が届かなくなってしまった
例:4、キーンベック病 6、フライバーグ病
②身体の急激な成長に筋肉が追い付けず、筋肉とくっついている骨端を引っ張ってしまった
例:2、オスグット・シュラッター病 3、セーバー病
ゆめたか接骨院での施術は、原因によって施術目的が異なります。
①の場合
運動を控えるなどで心身の負荷を取り除き、血流を良くすることで回復を促していきます。
②の場合
筋肉を柔らかくすることで骨の引っ張りを少なくし、痛みを起こす場所の負担を軽くすることができます。
どちらの施術目的でも改善に導くことができるのが、当院が得意とする「骨盤矯正」です。
骨を正常な位置に戻すことで、痛みが起こる部分の負担を減らすだけでなく、血流改善や疲労回復を促すこともできます。
すべての骨端症は子どもの「成長」の過程で負荷がかかり発生したものですから、焦らずにじっくりと見守っていきましょう。
ご相談はお電話またはLINE公式アカウント(富山院、環水院)からできます。